夜きれいに整えて寝たはずなのに、朝起きたら髪がボサボサ！ 毎日のようにそんな経験をしている方も多いのではないでしょうか。睡眠中の髪には、さまざまな負担がかかっています。そこで頼れるのがナイトキャップ。今回は、その効果についてご紹介します。

髪と頭皮をやさしく守るナイトキャップ

通常、寝ている間の髪は無防備な状態で、想像以上にダメージを負っています。そして、そのダメージから髪と頭皮を守るのにぴったりなのが、睡眠時向けに作られたナイトキャップです。

ナイトキャップは、中世ヨーロッパ発祥の昔ながらのアイテム。長らく日本では馴染みのないものでしたが、下記のような効果が期待されるとあって、近年ヘアケアアイテムの一つとして注目が高まっています。

髪と寝具の摩擦を防止

睡眠中は寝返りを打ちますが、その度に髪は枕や布団とこすれることになります。それが、切れ毛や抜け毛の原因に。ナイトキャップをかぶることで、こうした摩擦を防ぐことができます。

髪と頭皮の乾燥を防止

睡眠中の乾燥は、髪の傷みや抜け毛、かゆみの原因になります。ナイトキャップをかぶることで髪と頭皮が保湿され、ダメージが軽減されます。

暑さ寒さを和らげ快眠

ナイトキャップをかぶることで、暑い日は汗ばんで首筋に髪が張り付く不快感から解放されますし、寒い日は頭部の冷えを防いで暖か。心地よい眠りへと導かれます。

ナイトキャップで朝のスタイリングを時短

寝ている間の髪を守ってくれるナイトキャップですが、同時に寝ぐせ予防の効果も。かぶって眠ることで髪が広がったり絡んだりすることがなく、クセがつきにくくなるのです。

また、保湿されることでダメージが軽減され、扱いやすい髪質に。もし多少の寝ぐせがついていても、簡単に直すことができます。

忙しい朝、寝ぐせ直しに時間をとられずサッとスタイリングが決まるのも、ナイトキャップの魅力の一つといえるでしょう。

寝る前のヘアケアもしっかりと

せっかくナイトキャップを使っても、そもそものヘアケアが間違っていたら効果は半減。特にシャンプー後の乾かし方には注意が必要です。

まずは、タオルドライをしっかりと。頭にタオルをかぶせたら指で頭皮を揉むように水分を吸収します。毛先の部分はタオルでふんわりと押さえるように水気を取りましょう。くれぐれも、タオルで強くこするようなことはしないように。それだけで髪の傷みの原因になってしまいます。

ある程度の水分が取れたら、髪にヘアオイルをなじませて。その後、ドライヤーで頭皮から毛先の順に乾かしましょう。

この際、頭全体に空気を通すようなイメージで。髪をかき分け、ドライヤーを振りながらまんべんなく風を送るのがポイントです。こうすると、髪をなるべく傷めずに乾かすことができます。

髪の生乾きは、傷みやニオイの原因になります。きちんと指を入れて生ぬるさを感じなくなるまで、しっかりと風を行きわたらせて乾かしましょう。特に毛量の多い襟足部分は入念にチェックしてください。

毎晩、お風呂上りに髪を乾かすのは面倒なもの。つい生乾きで眠りたくなりますが、この手間を怠らないことが美髪への近道ですし、結果的に朝の身支度がラクになることにもつながります。ぜひお試しください。