質の高い睡眠こそ、美への近道
2021.9.1
十分な睡眠時間がとれない、寝つきが悪い、眠りが浅くて何度も目覚める、寝起きが悪い、疲れが取れない…など、眠りへの不満は多くの人が抱えているもの。現代社会において、毎日ぐっすり、満足に眠れているという方は少ないのではないでしょうか。しかし、昔からよく睡眠不足はお肌の大敵! といわれるように、睡眠は健康や美容にとって欠かせないものの一つ。今回は、そんな現代の睡眠事情や、美肌との関係、質の高い睡眠をとるための工夫をご紹介します。
日本人女性は世界一の睡眠不足!?
厚生労働省によると、国民に「睡眠で十分に休養がとれていますか?」と尋ねると、5人に1人が「あまりとれていない」もしくは「まったくとれていない」と感じているといいます(「厚生労働省 平成28年国民健康・栄養調査報告」より)。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177189.html
さらに睡眠時間に関する国際調査を見ても、日本はあらゆる調査においてワースト1位か2位。特に男性よりも女性の睡眠時間が短いことが特徴で、その時間も年々減少し続けています。おそらく最も顕著なのが、幼い子どもがいるワーキングマザーでしょう。夫婦間での役割分担が欧米ほど進んでいないことが、大きな一因と考えれられます。
つまり、世界でいちばん眠れていないのは日本人女性といっても過言ではないのです。
肌は睡眠中に生まれ変わる
眠りについてから2~3時間の間、体内では成長ホルモンが分泌します。人間の体内には100種類以上のホルモンがあるといわれていますが、中でも美しい肌を保つために重要なホルモンの一つが、この成長ホルモンです。
成長ホルモンは、細胞の修復や疲労回復といった働きをします。つまり、ダメージを受けた肌の細胞分裂や再生も、成長ホルモンにより促進されるのです。
そのため、日々肌を生まれ変わらせて美肌をキープするには、毎晩しっかりと睡眠をとって、成長ホルモンを分泌させることが大切といえます。
今晩からできる、睡眠の質を高める方法
一般的に30代の人に必要な睡眠時間は7時間といわれています。しかし、何かと忙しい現代人。毎日これだけの睡眠時間を確保するのは難しいという方も多いと思います。
その場合、時間をのばすのではなく、質を上げることを考えてみましょう。寝る前に下記のようなことを意識するだけでも、睡眠の質はアップします。
カフェインを摂取しない
カフェインは、コーヒー、紅茶、緑茶などに含まれる成分。入眠を妨げたり、眠りを浅くしたりするといわれています。そのため、就寝3時間前からは控えるようにしましょう。最近はノンカフェインのドリンクも増えているので、気をつけて選ぶことをおすすめします。
アルコールを摂取しない
アルコールは眠りを誘うと思われがちですが、眠っても途中で覚醒しやすくなってしまいます。結果的に睡眠の質が低下してしまうので、カフェインと同じく就寝前には控えるようにしましょう。
アロマでリラックスタイムを
アロマはリラックス効果が期待でき、眠る前に役立つアイテムの一つです。特に、夜になると不安感が募ったり、色々考え事をしたりして眠れなくなりがちな方には、オレンジ・スイートの精油がおすすめ。オレンジ・スイートの香りはリラックス効果が高く、安らぎのひととときにピッタリといわれています。
夜のヘアケアで朝の身支度をラクに
前述の通り、日本人女性は男性よりも睡眠時間が短く、十分に眠れていないといえます。その理由は色々と考えられますが、一般的に男性よりも女性のほうが朝の身支度に時間がかかるというのも一因ではないでしょうか。
洗顔、化粧、髪のスタイリング、着替え…と、毎朝やることがたくさん。せめて、スタイリングだけでもすぐに決まれば、もう少し睡眠時間が確保できたり、朝ゆったりと過ごせたり、余裕が生まれるはずです。
そのためにも、シャンプーやヘアオイル選び、洗い方、乾かし方などに少し気を使ってみるのも一つの手です。夜にできる限りのヘアケアを行うことが、朝のスタイリングの時短、ひいては睡眠時間の確保にもつながるといえるのではないでしょうか。